公務員試験(技術職)とは?~大学入試との違いをお教えします!~

(注)本記事は、大卒あるいは院卒向け

の国家公務員総合職試験工学区分

以後は国家総合・工学と表記)合格を志

す人を対象とした記述とさせていただき

ます。あしからずご了承ください。

旧・国家公務員採用Ⅰ種試験理工Ⅰ

区分)。

 

こんにちは。おっくんです。

 

今回は、公務員とくに国家公務員試験

術職区分)についてのお話をしたいと思い

ます。

 

私自身かつて、以下のように国家公務員

採用Ⅰ種試験に合格した実績が有ります。

受験する際、感じたこととして私が合格

した技術職区分は法律区分や行政区分等

に比べて試験に関する情報量が圧倒的に

少ない、と言う難点があります。

 

また、情報が少ない故に採用についての

勘違いをされている学生諸君もおられる

ようです。

 

将来は技術系公務員を志す皆さまにとっ

明確な情報を提供しようとしました。

 

合格を志す皆さまにとって有益となれば、

大変幸いに存じます。

スポンサーリンク

1.公務員試験(技術職)とは?

公務員試験(技術職)とは、

技術系行政官として働く

ための採用試験です。

 

国家公務員総合職試験とは、言うまでも

なく試験ですが、主に霞が関に有る〇〇

△△庁と呼ばれる場所で働く職員の

採用試験です。この職員とは行政官(俗

に言う官僚)であり、事務系行政官(俗

に言う事務官)と技術系行政官(俗に言

技官)と言う区分に大きく分けられま

す。

 

国家総合・工学で受験した場合、一部の

省庁を除き、技官として採用されること

となります。

 

ここで、最終的に採用される流れを述べ

たいと思います。省庁の職員として採用

されるにはまず、人事院で課される試験

全てに合格(=最終合格)しなければなり

ません。

 

ここで、この最終合格を省庁の技官とし

て採用された、と勘違いしている学生が

少なくなかったりします。ここで最終合

格とは人事院が課す「国家総合・工学

の採用試験に合格したにすぎないのです。

 

具体的には合格すると、人事院の「工学」

区分の採用予定者名簿に名前が掲載され

ます(名簿は、3年間有効)。

 

この名簿は人事院に限らず、省庁全体で

共有されることになり、省庁で職員の採

用面接(俗に言う、官庁訪問)をするた

めに採用希望者を募る際に利用されます。

 

省庁の技官と採用されるには国家総合・

工学に最終合格後、続いてこの官庁訪問

にて採用決定通知を貰わなければいけま

せん。ここで初めて、晴れて技官となれ

のです(厳密には、入省後の6か月の

試用期間を経て、ですが)。

 

前記の採用名簿の掲載順番は人事院の採

用試験の得点順位に依ります。上位であ

ればあるほど名簿を閲覧された際に目に

留まりやすくなります

 

目に留まると、必ずではありませんが、

省庁への採用面接に自分で足を運ぶだけ

でなく、省庁から採用面接の案内が来る

ことが有ります。

 

得点順位がそのまま技官としての採用に

直結するわけではありませんが、上位で

ある方が有利であるのもまた事実です。

ですので、受験する以上は採用名簿で上

位に掲載されるように、下準備をして試

験に臨まれることをお勧めします。

 

その試験についてですが、次にその取り

組み方について述べたいと思います。

スポンサーリンク

2.公務員試験(技術職)と大学入試との違いをお教えします!

まず、公務員試験(技術職)大学入試とは、

似て非なるもの

です。

 

以前の記事で、大学入試試験本番当日に

及第点が獲れさえすれば合格できる、と述

べたと思います。

 

そして、1.公務員試験(技術職)とは?

で点数が高ければ名簿では前に載りや

く目に留まりやすい、と言いましたが、

共通テストと二次試験、と二段階の試験

を課して合否を決める国公立大学入試の

様な感覚で良いか、と言いますとそれは

必ずしも当てはまりません。

 

次に事例を述べたいと思います。

スポンサーリンク

2-1.公務員試験(技術職)と大学入試との違い<事例>

大学入試は大抵、筆記試験の点数のみ

合否が決定されます。極論を言えば、

格に問題が有って合格点を獲れさえす

れば、合格できます。

 

一方で公務員試験はどうか、と言います

とそうはいきません。例えば、以下です。

 

大学入試で合格点が500点満点で250

とします。とある受験生は以下の得点を

獲りました。

[受験生A]

英語:0点(100点満点)

数学:200点(200点満点)

理科:200点(200点満点)

400

 

言うまでもなく、受験生Aは合格点を超

えていますので受験した大学は合格です。

 

では、公務員試験として同じく合格点が

500点満点で250点とします。以下の二

人の受験生がいたとします。

[受験生B]

筆記試験:400点(400点満点)

人物試験:0点(100点満点)

400

 

[受験生C]

筆記試験:200点(400点満点)

人物試験:80点(100点満点)

280

 

上記から見て、得点だけ見ると受験生B

も合格に見えますが、受験生Bは不合格

です。一方で受験生Cは合格です。

※上記はあくまで一例であることをご了

承ください。

 

受験生Bは受験生Cよりも得点が高いに

もかかわらず、どうしてこのような現象

が起きたと考えますでしょうか?

 

理由を次に述べます。

スポンサーリンク

2-2.公務員試験(技術職)と大学入試との違い<理由>

2-1.の理由ですが、受験生Bは

人物試験が0点だったから

です。

 

点数が高ければ、確かに合格はできます。

ですが、その点数とは筆記試験・人物試

験、及び、討論において高いそして及第

点を獲ることを指します。

 

ここで注意ですが、筆記試験と人物試験

両方で及第点を獲ることが必要なので

す。即ち、所定の得点(=公務員試験で

は、基準点と言う)に達していない試験

一つでもあれば、不合格となります。

 

2-1.の受験生Bについて言えば、人

物試験が基準点に達していなかったので

、総点で合格点であっても不合格となっ

たのです。

 

大学入試は基本的には総合点で合格点に

達してさえすれば、合格出来ました。即

ち、科目ごとの得点は一切問われていな

のです。

 

一方で公務員試験は上記のように筆記試

験と人物試験それぞれの得点がきちんと

見られ、学力的にも人物的にも問題ない

、までも検査されているのです。

 

ですので、総合点で高得点はもちろん大

切ですが、学力と人物、と相異なる能力

をバランスよく身に付けなければならな

いのです。ここが高校や大学と言った上

級学校の試験とは一線を画す点です。

スポンサーリンク

3.おわりに

大学を出るといよいよ社会に出ることと

なります。ところがこの社会に出ること

は学生とは180度立場が変わることとな

ります。

 

学生は金銭を提供してサービスを受ける

立場、即ち消費者です。ところが社会人

サービスを消費者に提供して金銭を受

け取る立場、即ち生産者となるのです。

 

それだけに学生とはマインドを根本的に

変えなければなりません。公務員試験を

機に学生から社会人になることを「点取

り虫を卒業する、と捉えて頂けたなら

ば、大変幸いに存じます。

スポンサーリンク
資格試験
スポンサーリンク
シェアする
UTS12lightblueをフォローする

コメント